アクセス解析を見ていて、意外だったことがあります。トップページに置いたじゃんけんが150回遊ばれていました。同じ場所にあるおみくじは26回。読ませるものより、遊べるもののほうが触られるらしい。
| じゃんけん | 150回 |
| おみくじ | 26回 |
| サイトに来た人 | 141人 |
じゃあ何か遊べるものを作ろう、とAIと相談しました。そうしたら、なぜかパチンコ台になりました。私はパチンコをやりません。だから本物に似ているかどうかは、正直よく分かっていません。
まず、台そのものを作った
先に遊びを作るのではなく、台を実寸で組むところから始めました。枠520×820mm、遊技盤は直径440mmの円。発射レールは実機どおり左側で、ハンドルは右下。ここを本物に合わせておけば、あとの動きも自然と本物に近づくだろう、という考えです。
釘の位置は、台を組んでいるその場で座標として書き出しました。別のプログラムで計算し直すと、台を直したときに必ずずれます。見えている釘と当たり判定が食い違うと、あとで原因の分からない不具合になります。書き出した座標と3Dモデルを照合して、ズレが0.00mmであることを確かめてから先に進みました。
玉が跳ねなかった
玉は秒速3m近く出ます。物理を1/120秒ごとに解いていたので、1コマで25mm動く。ところが玉と釘が触れる距離は8.7mmしかない。ほとんどの釘をすり抜けていました。進む距離が2mmを超えないところまで刻みを自動で割ったら、1発あたり釘に8〜11回当たるようになりました。
玉が重かった
空気抵抗を「1コマごと」に掛けていました。ところが上の修正で、速い玉ほど細かく刻む作りになっている。つまり速い玉ほど何度も減速されるという、逆さまの挙動です。1秒あたりに直すと横方向の速さが16%まで落ちる計算で、実質ブレーキでした。経った時間で効かせるように直したら、横に散る量が2倍以上になりました。
どの強さで打っても同じところへ飛んだ
実機のレールの先端は天辺ではなく10時の位置にあります。玉はそこから斜め上に放り出されて、自分の勢いで天井をなぞりながら右へ流れていく。だから弱ければ左に落ち、強ければ右まで届く。こちらは天辺で放していたうえ、向きを真横に固定していたので、構造上どうやっても左には行けませんでした。
直す途中で、もう2つ見つかりました。放り出す場所が釘の畑の中にあって、出た瞬間に正面衝突していたこと。道釘の1本目が、ちょうど接触する距離(9mm)に立っていたこと。実機の盤面は、レールの出口から天井にかけて釘のない通り道が空いています。理由があって空いているのだと、作ってみて分かりました。
玉が溜まって出てこなくなった
寄せ釘を中央へ向かって上り坂に置いていました。左右にV字の谷ができて、そこに落ちた玉が永久に出てこない。しかも釘の間隔が6.6mmで、玉(11mm)は絶対に通れない。完全な受け皿でした。下り坂に直しても、今度は釘と釘のあいだのくぼみにはまる。間隔を7mmまで詰めて、実質なめらかな滑り台にして解決しました。
画面が真っ黒になった
液晶の動きを作り直したとき、置き換える範囲を広く取りすぎて、画面を描く関数まで巻き添えで消していました。呼び出しだけが残り、毎コマそこで落ちる。落ちる場所が描画命令の手前だったので、1コマも映りません。厄介だったのは、私の動作確認が別の描画経路を通っていて、そちらは壊れた関数を通らないので正常に映っていたことです。「こちらでは出ています」と言い続けてしまいました。
同じ種類のミスを、このあとにもう一度やりました。1,000行近い1枚のファイルを、範囲を指定して書き換えていたのが原因です。次に大きく手を入れるときは、機能ごとにファイルを分けます。
数字は現実から借りた
迷ったときは実機の数字をそのまま使いました。玉は直径11mm。発射は毎分100発まで(法律で決まっています)。ヘソの払い出しは3玉、アタッカーは1個につき15玉。持ち玉は1,000円ぶんの250玉から始まります。
| 遊技盤 | 直径 440mm |
| 釘 | 114本 |
| 玉 | 直径 11mm |
| 発射 | 毎分100発 |
| ヘソに入る率 | 約29% |
| 千円あたりの回転数 | 約46回転 |
| 大当たり | 約1/10 |
| 打った玉に対する戻り | 87〜99% |
ひとつだけ、わざと現実から外しました。ヘソに入る率です。実機は5〜10%ですが、この台は約29%あります。実機並みにすると回らなすぎて、遊びとしては退屈だからです。お金がかかっていないのだから、そこは楽しいほうに寄せていい。
ただし、回りやすくしたぶんは別のところで戻しました。1,000発打つ試験をしたら、最初の設定では打った玉の191%が返ってきていて、遊べば遊ぶほど玉が増え続ける台になっていました。ヘソの払い出しを3玉から1玉に、大当たりの開放時間を半分にして、いまは87〜99%です。実機(85〜95%)とほぼ同じで、遊び続けると少しずつ減ります。
最後に、玉が整列しすぎていた
払い出された玉を皿に並べたら、きれいな格子になりました。実際の玉は転がって、六角に詰まった山になります。上へ行くほど狭く、1個ずつわずかにずれる。そう直したら、ようやく「溜まっている」ように見えました。500玉まで出せますが、同じ形をまとめて描く仕組みにしてあるので、描画の負担は1個ぶんです。
私はパチンコをやらないので、本物っぽいかどうかは分かりません。ただ、ミニゲームとしてはよくできたほうだと思っています。
実際に打ってみる ハンドルを上下にドラッグすると玉が出ます。弱いと左、強いと右。 パチンコ台へ →